羽目板とは何か知っていますか?羽目板とは、主に壁の仕上げ材として加工された建築資材で、無垢材の他、合板の上に化粧木材単板を貼り付けた集成材等が有ります。木を並べて張り合わせて使い、主に壁や天井、外壁などに使用される建築資材です。今回はそんな羽目板の素敵な取り入れ14の実例をご紹介していきます。
羽目板とは天井や内壁に使われることが多く、木目の温かみある自然の風合いが魅力です。特に無垢材の羽目板とは、調湿・保温機能があり日本の気候に馴染む建築資材と言えるでしょう。こちらの住まいのように板張り天井にすると色合いと木目が美しい素材感を感じる優しい雰囲気に仕上がります。
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羽目板の天井と明るめのムクのフローリング、タモの造作家具、この様に明るめの木材で統一したゆったり過ごせるリビング。板張り天井の木目や節の模様が異なるので、自然素材ならではの大らかな表情を楽しむことが出来ます。明るい木材を使っているため、天井の圧迫感がないこともポイントです。
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こちらはリビング入口付近の天井にある大きな梁型を利用し、ラワンの羽目板で一度高さを抑えて空間を区切ります。この効果で明るく天井の高いリビングに入ることで、よりリビングの開放感を強めています。
【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】
羽目板は腰壁としても使用されます。木材の腰壁は、壁一面を同じクロスで仕上げてしまうよりも木目のアクセントが生まれ、空間の統一感や高級感が生まれます。こちらは自然素材のしらす壁を保護する役割としても効果的です。
こちらは将来的に一階で全ての生活が出来るようにベッドを配置することを前提としたリビングスペース。腰壁はその際壁を保護する意味で張られていますが、腰壁と板張り天井によって木材の温かさと落ち着きある質の高い空間がデザインされています。
クレジット: 撮影;中村大輔
こちらは片流れの屋根とダークグレーのリシン壁がモダンな住まい。杉の羽目板をアクセントに一部分取り入れることで木製の玄関扉と視覚的に繋がりが生まれています。木材で出来ているため通常の外壁に使われる素材よりもメンテナンスサイクルが短いですが、部分的に取り入れているだけならばメンテナンスの手間も少し省けそうですね。
羽目板は外壁塗装としては耐用年数が短くメンテナンスが小まめに必要ですが、そのメリットはやはりこのような趣ある外観デザインに仕上がる点です。また小まめにメンテナンスを施すことで逆に耐久性が高まる建築資材と言われています。
羽目板の外壁に使用する場合、縦張りと横張りがあります。横張りにすると一部分だけの壁の張り替えが難しくなることがあります。縦張りの場合は、縦のラインだけを剥がして張り直しが出来るので、リフォームで新しく開口部をつくる際にも貼り直しがし易いということが挙げられます。
こちらはラワン材を縦組みした玄関扉。桃色を帯びた淡褐色の風合いがコンクリート打ち放し外壁とコントラストをつくります。異素材感の組み合わせがおしゃれなアクセントになりますね。
オークの羽目板材の扉が美しいこちらの玄関。床材もオーク材を使用し統一感を演出します。オーク材は硬くて木目がはっきりした高級感ある木材です。キズや汚れに強いので、床材と扉に同素材を使用したい場合は最適な木材と言えるでしょう。
こちらはレッドシダ―を用いた扉。レッドシダーの特徴である色の濃淡がコンクリート壁に印象的なコントラストをつくります。歳月を重ねるごとに銀灰色となって古色の味わいが生まれると言われているので、経年と共にコンクリート壁に馴染んでいく様子を楽しむこともできます。
クレジット: @ MinatoDesign @
こちらの家の中央に位置する応接玄関は、ヒノキの縦羽目板で仕上げられ落ち着いた雰囲気が印象的な和モダン玄関です。直線的なラインが強調されたお洒落な外玄関デザイン同様に、中も縦組みラインがすっきりとした印象を生み出しています。
真っ白なセラミックタイル床に優しい雰囲気を加える板張り天井。板張りが美しい玄関は、来客を快く迎え入れてくれるような雰囲気がありますね。
こちらは腰壁と天井はヒノキで仕上げられた浴室。木の香りと和の雰囲気がリラックスしたバスタイムを演出してくれます。こんな憧れのヒノキの浴室も、羽目板でつくることができます。浴室は高温多湿の状況下ですが木部保護塗料を塗装したり、換気が十分であれば、毎日お風呂でヒノキの良い香りを楽しむことができます。
無垢の羽目板は、壁や天井に使う目的で売られているので、板の厚さが9㎜から12㎜厚がほとんどです。一般的に床材は、歩いてもひび割れたり反ったりしないように一番薄くても12㎜厚はあります。そんな羽目板をフローリングとして使うと、フローリングとしてはキズや割れ、また反りが起こりやすいと考えられています。