屋根裏収納は、ロフトや屋根裏スペースを活用した収納部屋を指します。屋根裏収納のメリットは、普段使わないけれど捨てられないモノなどを収納するのに使い勝手が良い点です。もし屋根裏収納にスペースがある場合、ただ使わないモノを収納する物置としてだけでは勿体ない気もします。例えば、趣味の部屋としてコレクションを並べたり、読書をしたりする部屋として活用してみませんか?今回は、屋根裏収納以外にも活用できるロフトのアイデアをご紹介していきます。
屋根裏収納とロフトの違いは何でしょうか?実は、厳密にはロフトも屋根裏収納のひとつです。天井の天井高が1.4m以下の空間は「部屋」ではなくて「小屋裏物置」となり、2階とはカウントされません。でもロフトという場合は、屋根裏空間を使った多目的な空間という意味合いがあり、物置として使用する以外の活用方法が多く考えられます。
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屋根裏収納やロフトへの階段は、はしごが取り付けられていることが多いです。「小屋裏物置」と呼ばれる場合、階段を固定しない簡易はしごや可動式が設置されます。もし、あなたが屋根裏収納としてでなくよい多目的にロフトを使いたいと考えている場合、このはしごのデザインは重要です。安全面や荷物を出し入れし易いデザインを選ぶだけでなく、空間のアクセントになるようなおしゃれな階段デザインを取り入れてみましょう。そうすることでロフトへ向かう機会がグッと増えます。
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より多目的なロフト空間は、リビングの高い勾配天井を利用して入り口を作ります。はしごで登る場合もありますし、階段を設置する場合もあります。リビングを勾配天井にして、キッチンやダイニングの上側をロフトにすると、LDK空間がぐっと広く見え開放感があります。ロフトへと続く階段がLDKからアクセスできると、「結局あまり使わない」なんていう失敗も少なります。
【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】
LDK空間から続くロフトへの階段は、スリップ階段がおススメです。ストリップ階段は、踏み板がオープンになっているので、視界を遮らずLDKの開放感を維持することが出来ます。またLDKの高い天井勾配や吹き抜けからの採光メリットを妨げません。さらに階段骨組みがおしゃれなアクセントを空間に加えてくれます。
ここからは、屋根裏収納としてだけでないロフト空間の使い方を紹介していきます。まずは、ロフトが屋上テラスへと変わるこちらの住まい。「屋上テラスを造りたい、ロフトも欲しい」なかなかこの両者は実現しにくいと言われていますが、こちらは勾配天井に開口できるガラス窓を設け、開口部を開けると屋上テラスへと早変わります。
リビングの高い勾配天井を利用して、ちょっとしたゲストルームを設けることもできます。友達が遊びに来た時にロフトをゲストルームとして利用できる他、普段は家族が使用できる書斎や多目的な部屋としても活躍します。
ロフトはおしゃれに聞こえますが、でもなかなか上手に使うのが難しいという声もちらほら。例えば、和室にしてみてはいかがでしょうか?寝転がったり座って過ごす畳の空間は、ロフトの低い天井高が気にならず、むしろ居心地よく過ごせる場所となります。縁の無い琉球畳なら、モダンな印象に仕上がります。
こちらはギャラリーと住居がはしごで緩やかにつながる住まい。ギャラリースペースは、床をコンクリートの叩きで白を基調とした明るい空間で、より人が集まりやすい場所に。仕事場と住まいが一緒になっていても、気持ちのONーOFFがつけやすい間取りです。
クレジット: TAKUMI OTA
ロフトスペースにベッドを配置して、寝室にしてみてはいかがでしょうか?ベッドはロータイプのものを選ぶと、低い天井高にも最適。ロフトスペースを寝室することで、生活にメリハリがつきます。階下のメインルームを広く使えることも大きなメリットになります。
セカンドバスルームを設けるアイデアはいかがでしょうか?セカンドバスルームを設けるアイデアはいかがでしょうか?例えば、勾配天井の下の開放的なバスルームは明るく開放的で、昼夜を問わずバスタイムを充実したものにしてくれます。
寒い冬はおうちでのんびり。さらに、もし自宅で好きな時間に手軽にサウナ気分を楽しめれば贅沢ですね。そんな願いは、簡易で設置できるサウナ設備で実現できます。外国では、ロフトにサウナ設備を設ける人もおり、サウナと屋上テラスで優雅なひと時を味わうなんてことも。
在宅時間が長く、運動不足を心配する人は、思い切ってホームジムをつくってみませんか?重いトレーニング機器を揃えなくても、ヨガマットを敷くだけで簡単にエクササイズが始められます。姿見やバランスボールも揃えれば、よりホームジムの雰囲気に。
こちらも屋根裏空間を利用したホームジム。自宅で本格的なトレーニングできるエアロバイクを設置して運動不足を解消できます。さらにシアタールームを完備すれば、運動しながら映画やテレビを楽しむことも。
壁に鏡を貼ってダンススタジオのように仕上げても良いでしょう。鏡を壁に貼るのは、意外に簡単です。ホームジムやダンススタジオとしても使用でき、多目的な利用の幅がグッと広がります。また暗くなりがちな屋根裏空間は、鏡と光の反射で明るくなりそうですね。
屋根裏収納としても使いたい場合は、モノを整理して片づけられる造作家具を設置しましょう。しっかり収納できる棚があれば、単に物置化することなく多目的に空間を使うこともできます。造作家具は壁の色と統一すれば圧迫感が生まれません。