地面にまで届く大屋根の家

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La casa del tejado hasta el suelo. Becerril de la Sierra, Madrid, Manuel Monroy Pagnon, arquitecto Manuel Monroy Pagnon, arquitecto Rustikaler Flur, Diele & Treppenhaus
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スペインの首都マドリッドから北西約50キロに位置するベセミル・デ・ラ・シエラ。豊かな自然の中に地方の伝統を残す教会や美しい広場のある小さな村です。 この伝統的な農村にEstudio de ArquitecturaMMP が建てたのは、 たくさんの木や石など天然素材をたっぷりと使用した暖かで自然の雄大さを感じる住宅。その大きな特徴はなんと地面にまで届く大きな屋根!さっそく見ていきましょう。

外観全体

このインパクトのある大きな屋根がこの家の最も大きな特徴でしょう。地面に触れるほど下げられたデザインはとても珍しくユニーク。これは住宅東側で軒下はポーチとなっています。真っ青な空と鮮やかな芝生の庭の間に建つその姿は、スペインの雄大な山の稜線をそのまま表現したかのよう。

軒下ポーチ

こちらの特徴的な屋根、木製かと思いきや実はカットした銅板を重ねたもの。様々な色と質感で住宅に豊かな表情を加えています。 この地方の古典的な住宅は内部と外部のつながりを重視し、住宅東側か南側に玄関に隣接するポーチを設置します。この大きな屋根の下にも素朴な花々で飾られたポーチがあります。石材の荒々しい壁と木製ベンチはとてもラスティックでノスタルジックですね。両サイドは地面近くまで屋根に覆われ、守られている安心感と共にリラックスした時間を過ごすことができるポーチです。

南側外観

こちらは建物南側からのアングル。南側は全面がガラスと木材の構造で造られているモダンで開放的なデザインです。ライトアップされた夜間は特に、連続する梁のラインと壮大なスケール感が見る人に圧倒的なインパクトを与えます。庇は3メートル半という深さで、夏季の強い直射日光は適度に遮り、低い位置から差し込む冬の日光は室内へと取り入れ部屋の温かさを維持します。

構造美

こちらの住宅の中心素材は豊富な木材です。室内でもダイナミックなファサードのボリューム感をそのまま見ることができます。巨大な屋根を支える梁と柱が力強いですね。木材は特別なワニスで保護され環境にも配慮しています。また、建具も木製にすることで連続性と建物全体の統一感を維持しています。勾配のある屋根は空気の自然対流を生み、上部にたまりがちな温かい空気の動きを支援して内部を快適な温度に保つ機能があります。

LDK

一階部分がメインの居住空間です。126平米という広さにLDKや三つのベッドルーム、バスルームなどが配置されています。屋根裏のスペースは30平米で、プレイルームやホームジム、またはゲストベッドルームとして使用できる多目的エリアとして設計されました。

インテリア

インテリアはすべてのコーナーが温かく友好的な雰囲気。 木材やレンガの壁、古時計や木箱といった素朴な装飾は農村部の穏やかで平和的な雰囲気を作りますが、椅子やソファなどをシンプルでクリーンなラインのものにすることで、素朴過ぎずモダンでフレッシュな印象を加えました。

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