わずか約500万円で作った自分だけのコンテナハウス!

K.Matsunaga K.Matsunaga
POCKETCONTAINER - Das Mikrohaus, Stefan Brandt - solare Luftheizsysteme und Warmuftkollektoren Stefan Brandt - solare Luftheizsysteme und Warmuftkollektoren Minimalistische Häuser
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流通用としての用途が一般的だったコンテナは近年、商用施設や居住空間としての使い道に注目されているアイテムです。丈夫で安価に組み立てが可能、工期も短くて再利用が可能な点など、メリットが数多くあげられます。コストを抑えながら家を持つことができる新たな使い道としてこれからより注目を集めるでしょう。今回ご紹介するプロジェクトは、わずか日本円で約30万円でできたコンテナハウス。必要最低限の設備の中に居心地の良さが備わる新しいタイプの住宅です。

住宅平面図

基本構造は、約15㎡のスペースの中にベッドや収納、キッチン以外の水回りが備わったスタイルです。ホテルのシングルルームのような、程よい大きさのシンプルな空間は一人暮らしの住まいに最適な大きさです。

コンテナの姿がそのまま生きているユニークな外観

基本的なファサードは、コンテナの姿がそのまま生きたインダストリアルな佇まいです。住宅を建築する際には基礎や基本躯体からの組み立てが必要ですが、コンテナの場合は設置をするだけなので時間も費用も格段にコストを抑えることが可能です。コンテナの外観は自分好みのカラーにペイントをしたり、アートのように絵を描いたりと自由に楽しむことができるのも、このコンテナを使う一つの魅力にもなるでしょう。

テラス:空間演出はあなたがそれを知ったときに考えるべきもの

この家の場合では、内部の空間が限られている分、コンテナの構造を生かして開閉できるテラスが併設されています。晴れた日にはデッキを開き、大きな窓から続くスペースで太陽の心地よい光を楽しむことができるでしょう。開閉式のテラスによって、内部からの使い道が広がります。

コンテナハウス:与えられた寸法から材質を入念に検討

コンテナは、もともとは鉄で出来ているため住宅に必要な耐久性や防水機能が備わっており、条件としては悪くありません。その他に足りない性能として、以前は船舶用として使われていたこのコンテナは断熱材や防音材で居住性を高める工夫が施されました。もしもコンテナを住宅に利用することが決まっている場合は、居住性の確保をした上で内装仕上げを施すことが無駄のない計画につながります。建築家ともよく話し合って検討するのが良いでしょう。

環境に優しいエネルギー: 持続可能な住宅

コンテナ自体には、通常窓は設けられていません。そのため、住居として利用する際には窓の計画が必要です。今回のプロジェクトの場合、テラス側や両側に大きな窓を配置しました。その他には外壁の木製パネルに太陽光を設け、自身でエネルギーを補う仕組みが施されているのもこのコンテナハウスのひとつの特徴でもあります。

室内の雰囲気

内部は、ウッド素材をあしらったナチュラルモダンで優しい雰囲気に仕上げられています。外部が鉄素材のハードな印象のため、実際に足を踏み入れるまでは住居としてのイメージがわかない方も多いかもしれません。ダウンライトのすっきりとしたライティングや、バスルームのガラスの扉はモダンでまるでコンテナの内部とは思えない仕上がりです。大きな窓から差し込む明るい光で内部は満ち、窮屈さを感じない居心地の良い空間です。

窓が多く明るい室内:バスルーム側からの室内の眺め

別角度から室内を見ると、大きな掃き出し窓が二面にあるのがわかります。平面図からは想像がつかない、開放感のある室内空間のため、実面積以上に広く感じることでしょう。壁面を利用して折りたたみのデスクが備え付けられているため、SOHOのような用途としても十分に機能します。温かみのある雰囲気と、大きな窓から見える自然の景色は窮屈さをまるで感じさせず、自分だけのパーソナルな空間を安価に持つ方法としてコンテナハウスはこれからもますます注目を集めるに違いありません。

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