テラスやパティオ、それにバルコニーを思いどおりのものにしようとした際、大切なポイントは「床」ではないでしょうか?気持ちのよいテキスチャーでなおかつ素敵なデザインの床があってこそ、家具やその他の装飾品が生きてくることでしょう。実は、テラスのための床のタイプは思っているよりもバリエーションがあります。今回ご紹介するのは、外装の床のポイントとアイディア。予算やご希望のスタイルに合わせてお好みのものが見つかると良いですね。
まずはあなたがどんなテラスを求めているかを明確にすることが大切です。どんなに素材やデザインが素敵な床素材でも、テラスのスタイルに合わなければ魅力が半減してしまいます。こちらはモダンなバルコニー。正方形の床模様が屋根のデザインとリンクしています。
テラスは家の一部とは言え屋外にあるので、そこに用いられる素材には、ある程度の耐久性が求められます。特に屋根のない場合は気をつけたほうが良いでしょう。雨や風にさらされても、風化しない素材選びが大切です。
テラスの床の色も、よく考慮したいポイントです。例えば室内に広がりをもたらしたい場合は、明るい色が好んで用いられますが、それは屋外の床にはお勧めできません。テラスの床を白など明るい色にしてしまうと、日光が反射しすぎて不快になることがあります。
中東の天然石を用いたスラブストーンは、シンプルでエレガントな外装にお勧めです。こんな風に未加工の石と組み合わせると、庭の表情が豊か。
ヨーロッパの昔ながらの道に見られる石畳。職人が一つ一つ石を打ち込んで造られたその道は、趣があります。こちらはそんな石畳の手法を取り入れたもの。植栽を中心に、まるでモザイクのような模様が放射線状に広がります。
ウッドデッキは人気の高い床の一つ。外装に使う場合は、石などの素材に比べ、メインテナンスが必要となりますが、それを補って余りある魅力があります。こちらはメキシコの建築オフィス、SERRANO MONJARAZ ARQUITECTOSが手掛けたもの。裸足で歩くと気持ちよさそう。
芝生をテラスに敷き詰めたいけれど、水やりや手入れが大変なのでは?と躊躇されている方も多いでしょう。そんな方にお勧めなのが、人工芝。忙しくて水やりや芝刈りができなくても、いつも手入れされた状態というのが嬉しいポイント。こちらも人工芝ですが、まるで本物の芝のような緑ですね。
人工芝を石や木材と組み合わせるともっとナュラルな雰囲気が楽しめます。特に住宅密集地のテラスでは、プライベートな屋外空間は貴重なスペース。納得のゆくテラスができるといいですね。