今回ご紹介するのは、親世帯と子世帯が丁度いい距離感で暮らすことが出来、安心感が生まれた2世帯住宅です。趣味のバイクが楽しめるアトリエスペースや、開放感とくつろぎが感じられるデッキテラスなどもあり、各家族がそれぞれの暮らしのペースを大切にしながら、快適に生活できる住空間が見事に実現しています。将来的に家族と同居することや2世帯住宅を建てるプランを考えている方には、家作りの際何か参考となるアイデアが見つかるかもしれません。このプロジェクトを手掛けたのは、京都を拠点に活動しているフォーレストデザイン一級建築士事務所です。一体どんな様子になっているのでしょうか?さっそく詳しく見て行きましょう!
白い外壁に包まれシンプルな外観をしたこの住まい。1階に親世帯・2階に子世帯と、階で生活スペースを分けて暮らしている2世帯住宅となっています。住まいのあるエリアはゆるやかな山間部で、敷地の西側を通る道路の向こうには、その山の緑が生い茂っているのが特徴です。敷地内には、2世帯が所有する車が駐車できるよう計4台分のスペースを確保。また1階にはデッキテラスが設置されていて、家族みんなで快適に過ごせる屋外空間があることも分かります。
【2世帯住宅については、こちらの記事でも紹介しています】
玄関横の木製の扉を開くと、そこはご主人のためのバイク用ガレージとなっています。実はご主人は、バイクを自分仕様にカスタマイズする趣味をお持ちで、このガレージはそのバイクを創作するためのアトリエスペースとして利用しているということです。2世帯住宅とはいえ、自分だけの趣味を楽しむ空間もあると、より暮らしが豊かになりますね。家に「おこもり部屋」のような自分専用の空間がある住まいは、趣味を持つ人にとっては、とても憧れるのではないでしょうか。
▶「住まいの写真」ページでは様々な種類のガレージを紹介しています。◀
こちらは玄関ホールの様子です。白い空間にナチュラルなフローリングでシンプルなインテリア。住まいは1階に親世帯、2階に子世帯が住んでいますが、この玄関は共有しています。それぞれの家族が生活リズムや暮らしのスタイルを守りながら、お互いの気配が感じられたり、この玄関などの共有スペースで交流が生まれやすくなったりするので、近過ぎず離れ過ぎず程よい距離感で過ごすことが出来る、住宅構成となっているようですね。
年を重ねていくと足腰が弱ったり、階段の上り下りなどで体に負担がかかったりして、移動がつらく感じることも。それを解決するために、2世帯住宅の場合は、親世帯の住まいをできるだけ1階に配置するのがおすすめです。さらに和室スペースがあると、畳の上で気軽にくつろげると共に、居間や寝室、客間など、暮らしの色々なシーンで活用できるので便利です。こちらの2世帯住宅も、1階に親世帯のLDKがあり、和室も設けられていて、生活時の移動の苦労もなくゆったりと過ごせます。