今回ご紹介するのは中庭のアイデア集です。住まいの敷地が住宅地の中や通り沿いにあると、外部の視線や車の往来が気になってしまい、なかなか落ち着いた暮らしが難しいもの。でも住宅プランに工夫を凝らし、囲まれた中庭空間を上手に設けることで、快適な生活が実現するかもしれません。今回は長野県を拠点に活動している空間工房株式会社が手がけたプロジェクトから5つの例を集めました。プライバシーを確保し、開放感を味わいながら安心して過ごせる中庭に憧れている人は、家作りの際何か参考となるアイデアが見つかるかもしれません。一体どんな中庭のある住まいなのでしょうか?さっそく詳しく見て行きましょう!
こちらは、玄関の横にコンパクトな中庭空間を設置した住まい。地面にはタイルデッキを敷き、中央にシンボルツリーが植えられたシンプルな中庭は、3方向が囲まれていても程よくオープンな雰囲気が感じられます。2階には格子でゆるやかに囲ったバルコニーも設置。住宅地の中でも、このようにホッと一息つけるような快適な屋外空間が住まいにあると、生活の豊かさがグッとアップします。白を基調とした外観に、格子のナチュラルなアクセントが効いているのも印象的ですね。
【中庭については、こちらの記事でも紹介しています】
こちらは、丸くくり抜いた印象的な屋根と、中央のシンボルツリーが強調され存在感が抜群の中庭です。この住まいはまず外玄関を入り、この中庭を通って家の玄関へとたどり着く仕組み。中庭は完全に建物に囲まれている作りとなっているので外部からは一切見えず、プライバシーが守られているのもポイントです。
こちらはリビングのウッドデッキから中庭を眺めた様子です。格子の向こうは和室となっていますが、その格子の効果もあり少し和の雰囲気も感じられる作りです。縁側でリラックスする気分を味わいながら、ゆったりと過ごせそうですね。また夜ライトアップ風景も印象的で、心が癒されます。
こちらはロの字型の建物の中央に設けたウッドデッキの中庭。全方向が囲まれているので、外部からは見ることが出来ず、完全なプライべート空間となります。住まいは中庭に向かって開口を設けていて、またフロアの高さも統一しているので一体感があり、気軽に中庭と部屋を行き来出来ます。家族が1階のどこの部屋に居ても気配を感じられ、安心して過ごせる作りです。
▶「住まいの写真」ページでは様々な種類のテラス・ベランダを紹介しています。◀
※テラス・ベランダの写真ページ
少し小上がりのウッドデッキがコの字型に囲まれ、室内の延長空間の様になっている中庭。屋根がないので屋外空間ではあるのですが、まるで部屋の一部のようにくつろいで過ごせそうです。中央のシンボルツリーが室内LDKの程よい目隠しになっていると共に、中庭に涼しさをもたらす木陰を作ったり、緑の眺めに癒されたりと、生活の様々なシーンで重要な役割を果たしています。
▶空間工房株式会社の手がけた建物はこちらでも紹介しています◀
※ 空間工房株式会社