ウッディテイストを生かした木の家

Aya F. Aya F.
Laurelhurst Carriage House, PATH Architecture PATH Architecture Moderne Häuser
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優しい自然の森の香りがする木の家って、憧れますよね。温かみのある木のファサードを持つ家は、町並みにも懐かしく柔らかい印象を与えてくれます。とはいえ、天然の建築資材の多用は建築費用を圧迫しがち。どこまでウッディテイストを家に取り入れるかは、家のデザインを決めるときにしっかりと検討したいところ。今回はウッディテイストを生かした木の家と題し、木材を使ったファサードのいろいろなバリエーションをご紹介します。

黒壁に白木が美しい和モダンな木の家

ふつうの家 03, Love the Life Love the Life Moderne Häuser

ウッディテイストが目を引くこちらの木の家は、気持ちの良い平屋建て。黒壁に無垢材の柱と格子が伝統的な日本家屋を思わせるファサードですが、屋根は緩やかに傾斜した繊細なフォルムで構成されており、直線が強調された和モダンといった印象です。ファサード全体をウッディテイストに統一せずに黒い壁とのコントラストを強調したこのデザインは、昔懐かしい日本の家を思わせると同時に、モダンな軽やかさを感じさせてくれます。

昭和のにおいのする木の家

こちらの森の中に建つ木の家は、東京都の建築家・モリモトアトリエの手がけた昭和モダンの木造住宅。焼杉板を使った杉下見板張りと土塗り壁調のファサードは昔の日本家屋らしい印象です。一見すると、昔から建っている古い家のようですが、窓枠に無垢材が使われていたり、ファサードの一角だけが土壁になっていたりと、重い印象になりがちな焼杉板のファサードに軽やかなアクセントを投じています。周囲の環境にとても調和した贅沢な戸建てですね。

クリーム色の壁に調和する木のアクセント

純和風スタイルの家でなくとも、やはり木のテイストは取り入れたくなったりしますよね。こちらのお宅はアメリカ・ポートランドの建築家が手がけた住宅。クリーム色の壁に、暖かな木材のアクセントがベランダの欄干や壁の一部、庭の柵などに施されていて、ウッディテイストに心が和む空間になっています。庭にはガーデンパーティ用のスペースがあり、ファイアーピットのそばには同様のウッディなベンチ。ゆったりとしたリラックスタイムが味わえること間違いなしの空間ですね。

ストライプ柄を思わせる木製ファサード

暖かでソフトな印象のこちらのファサードは、まるで縦縞模様のよう。天然素材の良さは、同じ種類の木材でも色味が少しずつ違っているため、こちらのお宅のように敢えて色目の違うものをアレンジして使うことによって、モノトーンながらもカラフルな印象に仕上げることができます。一見傾斜地に建つ木造の平屋っぽく見えますが、その地の利を生かした三階建て。この木造階の下には鉄筋コンクリートの構造が。剛と柔の意外な組み合わせです。

ブラインドのような木のファサード

箱型住宅や木のファサードがお好みの方なら、こちらの建物にきっと目が留まるのでは?受験を控えた二人の勉強部屋として建てられたこちらの建物は、一辺を4,5メートルの立方体をベースにして、木とガラスを多用した造りとなっています。既存の樹木を邪魔しないように、建物と調和するように、とデザインされたこちらのファサードは、ブラインドのような木の格子が角の一部を残して取り囲んでいます。プライバシーを守りつつも格子の間のスリットや角のガラスのファサードからの光で開放的な空間に仕上がっています。

シンプルモダニズム建築に木のアクセント

シンプルな箱型のモダニズム建築は、時代を超えてもスタイリッシュさを持ち続けてくれますが、よく利用されるコンクリートは、やはりその素材感ゆえに、家に硬いイメージを与えます。こちらのお宅では、ハードなイメージを緩和すべく、コンクリートのファサードに木製のルーバーでアクセントが施されています。モダニズム建築では、そのシンプルな形状ゆえに似たような形の家がよく見られますが、こちらのようにほんの少しだけウッディテイストを用いることで、オリジナリティを感じさせる家になりますね。

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