日差しが日ごとに強くなり本格的な夏の到来を予感させる今日この頃。そろそろ夏の旅行シーズンに向けて計画を立てている方もいるかもしれません。青い海と空、リゾート感たっぷりの建築… 地中海でゆっくり贅沢な休暇を過ごしたい、と思っても忙しい現代人にとっては現実的に考えるとなかなか長期休暇の取得は難しいもの。そこで国内に別荘を持つのはどうでしょうか?パスポートも航空券の手配もいらず、例え週末の二日間だけだとしてもリゾート地に来たかのようなリラックスしたプライベートな時間を過ごすことができます。今回ご紹介するのは神戸市に拠点を置くスタジオドディチが手掛けた別荘です。
Villa Sole Mare と名付けられたこちらの別荘は瀬戸内海を臨む絶景の高台に建てられました。目の前に大きく広がる海と空の澄んだブルーは視界の狭い都会の風景を一瞬で忘れさせる雄大さ。建物の外観はそんな鮮やかなブルーを背景に穏やかなコントラストをなす暖色系でまとめられています。仕事で疲れた主を優しく迎えてくれそう。
こちらの別荘には随所に客人をもてなす仕掛けが施されています。エントランスの手前に設えたパティオの中心ではイタリアの噴水が涼しさを演出しながら客人を招き入れます。グリーンに塗られた木製の分厚いドアやカーブを描く壁、敷き詰められたモザイクタイルなど陽気なイタリアンを思わせる演出で、これから始まる楽しい週末に期待を抱かせます。リビング前のサブテラスには小さな立ち飲みカウンターが設置され隠れ家的な雰囲気も。
室内からの眺めももちろん抜群です。こちらはテラスのあるダイニングルーム。暖色系のタイルを使用した床、ナチュラルな木材の天井、リラックス感のある配色で気持ちがほぐれていきます。そして目の前に大きく広がる海。例えシンプルな料理だとしても絶品に変えてしまいそうな絶景ダイニングルームです。そしてこちらで使用されている家具は、家族の物語をずっと見守ってきた古い年代のもの。レストアされてこの別荘に新しい居場所を得ました。新築の別荘だからと言って全てを新品で揃える必要は無く、家族の歴史と愛着のある家具を使用することでより一層リラックスできる場所となるのかもしれませんね。
水平線に沈む夕陽、赤く染められる海、少しずつ変化していく光線と空気に合わせてプールも染まっていきます。誰もが言葉を失ってしばし時を忘れそう。
国内で気軽にリゾート感覚を楽しめる瀬戸内海の別荘、いかがでしたか?